2014年10月28日火曜日

そもそも、人は人を使えない。


「人は人を使えない。」
日本を代表する京都の下着メーカー ワコール創業者の塚本幸一さんの言葉です。

-転載--------------------------------------------------------------------------------
塚本幸一 氏より
・人は人を使えない。人は人を変化できない。もし、変わったのであればその人自身が変わったのである。
・人は相手を変えることはできない。変えることができるのは、己自身です。これをできる人間こそが質の高い人間である。
・自分を見つめる客観性を見失うな。
・限られた人生の中で、出会いを大切に。
・相互信頼。人を信じるには自分から変える。
・なぜ自分は生かされているのか?自分は何かをするために何かの使命を託されて生かされているに違いない

戦争に行き、55人の部隊のうち生き残ったのはわずか3人だった。
多くの戦員を亡くし、日本へ向かう復員船の中で自らに問いかけた言葉である。

塚本氏は、自らのたてた50年計画を見ることなく、平成10年に他界した。
しかし、この考え方は後世に永遠に残っていくだろう指針が残されている。
経営者のみならず社会人であれば一度は見ておかなければいけいないオススメのDVDです。
特に、塚本氏が「一番の良かったものは?と問われれば、売上よりも利益よりも社員である。」と語った映像には、本当に心から染み入るものがあります。
---------------------------------------------------------------------------------

「人は人を使えない。」
この言葉にハッ!と気づかされました。

本屋のビジネスコーナーに足を運ぶと
最近は、組織、チーム、自己、あらゆる分野の「人」に関するマネジメントの書籍が沢山並んでおります。

また、昨今のマネジメントという響きから個人的に感じることは、
「人は人を使うことができる」という前提に立ったアイデアが多いようです。
そして、古今東西、昔から存在している前提のように感じます。


従って、必然的に「デキる上司の○○」系、「大富豪の○○」系、「伝説の○○」系など力強いキャッチが目に飛び込んできます。
ピラミッド型階層が浮かんできそうな言葉です。


「人は人を使えない。」


この言葉は、全く前提が違う!
ということを示唆してくれます。

「人は人を使えない。」を前提にマネジメントを見てみると、
今までのやり方、見え方が「ガラッ」と変わりませんでしょうか。

「人は人を使える前提のマネジメント」と「人は人を使えない前提のマネジメント」
まったくアプローチの違うマネジメントになりそうですよね。


マネジメント、
人が人を使うということは、
そもそも「不可能なこと」をやろうとしている行為。


だ ・ か ・ ら !


難易度が高くて当たり前!
悩んだり、苦心して大変なのは当たり前!
できないのが基準なのだから、逆に少しでも上手くいくことがあったら、ラッキー!

ですよね?

ちょっとでも成果が出たら、「自分頑張ってるやん!」と褒めてあげましょう。
あなたは、不可能なことに挑戦している「ガッツ」と「勇気」あるチャレンジャーです。
なんか、カッコいいじゃないですか!


もしあなたが、マネジメントに悩んだら、この言葉を思い出してみて下さい。
「人は人を使えない。」
気持ちが楽になり、視界が変わってくると思います。

チャレンジャーのあなたへ。


釈迦の「天上天下唯我独尊」なんて言葉も浮かんできました。


追記:デール・カーネギーさんは、「人を動かす」といっているようです。